見出し画像

【#えぞ財団:えぞトークレポート】サウナが地方にもたらす経済効果

北海道の経済について語り合う、忖度なし・NGなしのトークセッション「えぞトーク」🐻

今回のテーマは、「サウナが地方にもたらす経済効果」です!
ゲストの皆さんはサウナを愛する「サウナー」の松尾さんや林さん、加藤さん。えぞ財団の木下さんと対馬さん、家族でサウナを楽しんでいるという国井さんを“サナウンサー”に迎え、サウナと地方・健康・パフォーマンスの関係についてお話ししました。皆さんのアツいサウナ愛にも注目です!(編集:伊藤はるな)
 

 先日も、えぞ財団のメンバーで自然コンテンツとサウナの相性(アウトドアサウナ)にトライアルしてきました!その際の木下さんの記事はこちら。


えぞ財団って何?という方は下記noteをご覧ください/

【今回のえぞトークで登場する人】

画像4

◆ 松尾大(ととのえ親方)
 福祉施設やフィットネスクラブを経営する実業家にしてプロサウナー。
札幌を訪れる経営者や著名人をサウナに案内し、“ととのう”状態に導いてきたことから“ととのえ親方”と呼ばれるように。2017年にはプロサウナーの専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」を立ち上げ、'19年2月には友人の医師らとサウナの最適な入り方を提唱する「日本サウナ学会」も設立した。
 著書に、本田直之氏との共著『人生を変えるサウナ術』(KADOKAWA)や『Saunner BOOK』(A-Works)がある。
◆ 林 克彦(かっちゃん)
 株式会社北海道ホテル 取締役社長。カナダ留学後に十勝毎日新聞社や観光事業を行うかちまいグループにて勤務。北海道ガーデン街道や十勝サウナ協議会の立ち上げ、十勝ナチュラルチーズ協議会会長も務め十勝の観光と食の活性化のために邁進。
 2017年4月に北海道ホテル社長に就任。2019年6月からフィンランド式サウナをスタート。DMO認定組織デスティネーション十勝の取締役も兼務している。
◆ 加藤 容崇(カトちゃん)
 慶應義塾大学医学部特任助教・日本サウナ学会代表理事。
北海道大学医学部医学科を経て、同大学院(病理学分野専攻)で医学博士号取得(テーマは脳腫瘍)。北海道大学医学部特任助教として勤務したのち渡米。ハーバード大学医学部附属病院腫瘍センターにて膵臓癌研究に従事。帰国後、慶應義塾大学医学部腫瘍センターや北斗病院など複数の病院に勤務。
専門はすい臓がんを中心にした癌全般と神経変性疾患の病理診断。
 サウナを科学し発信していく団体「日本サウナ学会」を友人医師、サウナ仲間と作り、代表理事として活動中。
◆対馬 慶貞
 生活協同組合 コープさっぽろ執行役員CDO。
東京の大学を卒業後、2003年から日本IBM社で海外事業と銀行システムに携わり、2008年から米国クレアモント大学院ドラッカースクールにてMBA取得。
 2010年に故郷の北海道に戻り日本ファシリティ社にて専務取締役、2015年から生活協同組合コープさっぽろにて経営企画室長、事業本部長、店長、店舗本部、デジタル推進本部と営利、非営利事業に幅広く携わる。自他ともに認めるサウナー。
◆木下 斉
 一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事。
一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。 札幌大通まちづくり会社の設立に関わり、近年は道内の公共資産活用、エリアマネジメントに関わりながら、今年には余市町に現地仲間と共に新たなワインツーリズムを睨んだネゴシアン会社を設立予定。
 著書『地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門』『地方創生大全』『稼ぐまちが地方を変える』等。最近北海道に導かれ、サウナの魅力にはまる。
◆国井 美佐
 株式会社ゲート北海道支社長/フリーアナウンサー。
2008年にHTB北海道テレビ放送入社。夕方ワイド番組「イチオシ!」のMCや報道キャスターを11年間務め、2019年1月に出産。2020年1月に退社し、2月よりフリーアナウンサーとなって札幌を拠点に活動中。
 4月にオンラインショップ「おウチで大北海道展」を立ち上げた。一歳男児のママとして家事育児仕事に奮闘中。サウナとワイナリーを活用した取り組みを企画中。


○サウナを目指して人が地方に集まる、今や「人が来る」コンテンツに

国井:地方でサウナをプロデュースしている松尾さんは、どのくらいの数のサウナを手がけてきたのでしょうか? また、サウナを作ることで実際に地方が潤った、集客につながったと感じられることはありましたか?

松尾:今までに18か所、現在進行形のものを合わせると約40か所のサウナを地方に作っています。サウナはいま、人が来るコンテンツになっているんですね。熊本のあるサウナを例に挙げると、かつては地元のお客さんの場だったサウナが、今では全国からそれをお目当てに旅費をかけてまで人が来てるので、売り上げがほぼ倍になっています。
 先日は岩見沢のサウナ「メープルロッジ」で、「ととのえ親方ですよね?」「写真撮ってください!」なんて他県からきた人に沢山声をかけられるということもありました。「色んなサウナをまわっているんです!」っていう人たちが多いですね。

国井:裸のつきあいというところで、より親密になれる部分があるのかもしれませんね。北海道ホテル(https://hokkaidohotel.co.jp/)は、サウナ部屋を作ったことでコロナ禍でも稼働率が9割だったと聞きました。

:そうですね、親方から教わってサウナ部屋をつくってみたんですよ。自分の中で問題がいくつかあって、サウナは男女別々なので、一緒にはいれる部屋があれば需要があるんじゃないかと。それであえてコロナ禍でもオープンしたんですが、9割くらい埋まったので結果大成功だったと思います。
さらに町おこしをして名物にするために、親方と行ってきたフィンランドを参考に、他のホテルでもロウリュ(フィンランドに伝わる入浴法。熱したサウナ石に水をかけ水蒸気を発生させ、発汗作用を促す)を体験できるよう5か所に協力して「サウナパスポート」(=サウナを安く巡れるチケット)を発行したりもしています。

ここから先は

2,742字 / 2画像
この記事のみ ¥ 300

北海道を少しでも盛り上げていければと思ってます!ぜひとも応援をお願いします!!よければメンバーシップから団員登録もお願いします🐻