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全編公開中!【#えぞ財団:首長インタビュー①】村椿当麻町長×木下さん③~世代交代&若返りの上川地方の首長、地域連携を深める。当麻町のターゲットは町長と同じ”現役世代”~

■村椿 哲朗:2020年から当麻町長。当麻町役場ではまちづくり推進課地域振興係長などを歴任。「出来ない理由より、出来る理由を考え行動する公務員」「食育・木育・花育による心育のまちづくり」主軸に積極的なタウンプロモーションを実施。1979年当麻町出身。趣味は読書、アイスホッケー。
■木下 斉 : 一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事。
1982年東京都出身、母親が旧丸瀬布町(現遠軽町)出身。著書「地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門」「地方創生大全」「稼ぐまちが地方を変える」等。

旭川都市圏の今後は?医療福祉の充実・自然・アクセスと魅力は満載

木下:首長さん同士とかで旭川都市圏自体を今後盛り上げていこうという連絡会のようなものはあるんですか?

村椿:一市八町とよく呼ばれるんですけれども首長が集まる事はあります。その中でお話合いをして具体的にどうこうというのはまだ少ないですが、これからできるところはあると思います。

木下:なるほど。北海道は道が一つというところがスケールとして大きすぎると思っていて、三つに分かれていた時代もあったので、道央としてどうするのか中核となる旭川都市圏自体の成長戦略は必要とされる部分だと思いますし、村椿さんのように若い且ついろいろな事をやってこられてやる気を持っている首長の方に町から旭川都市圏のような話をしていただけるのを非常に楽しみにしています。

村椿:旭川市さんは30万を超える都市ですし、私たちは6400人くらいなのでどちらかというと小さい町のほうがチャレンジしやすいと思うんですよね。そこでモデル的に何か上手くいったら一緒にやる方向もあるでしょうし色んな発展の仕方があるんじゃないかと思っています。

木下:今後公共施設の在り方も含めて本来広域で行政間の連携の中でお互いが上手く協調できる部分もあると良いですよね。旭川都市圏は新千歳よりもちゃんと飛行機が離発着するという意味では月に1,2回行き来するというのを前提として持っている方で普段はテレワークでもやれるかなという方々にとっては選択肢のひとつになる都市圏ではありますよね。

村椿:そうですね、旭川空港って欠航しないで有名99%?飛ぶんだと。

木下:私はまだあたった事ないですけど知り合いで新千歳空港がダメで旭川空港に降りたという方は何人かいます。

村椿:条件も良いですし、旭川市は医療福祉が充実しているという特徴もあるので暮らしやすい。周辺に緑も自然も豊かですし、職も安定していて生活していく上ではすごく良い環境じゃないかと思っています。

木下:(先ほどの分譲住宅の話に繋がりますけれども、)いきなり完全移住の方が増えるというより僕は二地域居住の方が増えていくと思うんですね。このご時世テレワークとかで東京の拠点をゼロにすると、そこまで思いきれる方はなかなか少ないですがセカンドハウスのような構造を持つ事を考え始めている方は結構いらっしゃって、メインを東京、セカンダリーを他の地域という形で考える方が多かったんですけれども、週2とか月数回とかになってくるとメインを地方でセカンダリーを東京にしても問題ないというお話が結構見えてきます。恐らく広報的に誰に向けてメッセージを出していくのかというあたりが大きいですよね。普通に「移住者募集」とかだと日本中の自治体がやっていたり、「テレワークの拠点にどうぞ」と言われてもあまりに情報過多になってしまうので、北海道としてどういう層の人を選ぶのかとか農業でも少し面白い農業をやられている方が多い当麻であれば農業関係の機械系とかネットでもIOT系の技術をやっている方でテレワークをする時にはもしかしたら当麻に住むと、アグリテックプロジェクトを副業でもやれたりとか具体例が出てくると良いんでしょうね。

突如、アパレルブランドショップが開店。当麻町から世界へ発信!その狙いは?

村椿:そうですね。私の周りもよくいろんな方が可能性あるんじゃないかと言っていて、ですが、実際行動してみないとこの町にどういうスタイルが合うのかわからないと思っていたんですが、3年前にオープンしたアパレルブランドショップが当麻町に移転開業されたんですよね。ムーンロイドさんというお店なんですけど主力商品がナンガホワイトレーベルというダウンジャケットで一着8~9万。寒さだとか防水透湿性だとか機能性がかなり高いものなんですけど、こちらが超優良企業さんでして当麻にこういう雰囲気の良いお店が本当にできるのかと。実際にできてみて、変な話なんですけど町民からすればお客さんあまり入っていないし、あんなに大規模な拠点を作って大丈夫なのかと。

木下:それは工場ですか?ショップ兼工場?

村椿:あくまでショップなんですよね。発送拠点は千葉とかいろいろなところに拠点があるんですよ。老舗メーカーで国産にこだわっているメーカーでもあるのでメイドインジャパンで全て作りきるという事で、シュラフメーカーの滋賀県に本社のあるナンガさんと組んでオリジナルブランドを作っているという形です。先ほどのお客さんいないけど大丈夫なのかと町民の方が心配していた件ですが、かなりの割合でECマーケットだったんですよね。だから当麻に来た理由もここで対面販売というよりは全世界なんですよ。女性の若い店長さんで、旦那さんが代表でご夫婦お二人まだ30代半ばなんですけど、夢が世界に向けて発信だと。世界に向ける為にはどこに拠点を置いてどういうブランドメッセージを伝えるのかというところに重きを置いたと。それが新宿でもどこでもなくて自分達のファッションとしても防寒機能としても世界最強を謳う夢があるブランドという意味で当麻に来てくれたんです。

木下:道央はめちゃくちゃ寒いですもんね。

村椿:寒いんですよね。大雪山だとかそういう景観のある中で、自分達の企業理念だとかを知っていただく事が全国、全世界のユーザーさんに一番響くんじゃないかという事で当麻町を。僕も最初は正直当麻で見慣れないアパレルを出していたのでどういう方達なのかと思いながら…

木下:突如来られたんですか?

村椿:はい、突如来ました。

木下:そうなんですね。何か繋がりがあったわけではなくいろんな地域の中から当麻を選んで自分達の世界観にここが一番合うと思ってフラッグシップのお店を出されたんですね。

村椿:当麻が気になってちょっと行ってみようかと行ったら気に入られて、役場に行ってみようかと行ったら私が対応させてもらったのですが、役場の対応も気に入っていただいて。自分達もベンチャーだから一緒に育っていく気持ちのある町とやりたいと思ってくれたらしく、私が企画した当麻町がYouTubeでお笑いのギャグとかをやっていたのも見てくださって、それも砕けていて良い印象を持ってくれたみたいなんですよね。

村椿町長が「この首長素晴らしい」と感じる隣町の比布町長、年も近く良き相談相手

木下:村椿さんが町長にご就任されてからまだ時間があまり経っていないのであれかもしれないですけど、役場時代からも含めて、ここの市長さん町長さんって実は私よりすごいと思うんですよという名前とエピソードなどあれば教えていただきたいんですけれども。

村椿:私が思うのは隣町比布町さんの村中町長ですね。当麻より少し人口が少ない町なんですが、村中町長は失敗を恐れないというかチャレンジ精神がすごいんですよ。例えばヴォレアス北海道さん(https://voreas.co.jp/)なんですが、撤去するはずだった廃校の体育館を(そういうご提案が来た時に)それだったら使ってもらおうという事で。これは町の方からの合意形成が相当難しいというか、なかなか理解されない事だと思うんですけれどもそれを英断でやられていますし、先ほど私のエピソードで「あなた本気出していないんじゃないの」と言われたのも比布町さんの職員だったんですよ。

木下:あ~そうなんですね。比布町は特殊なというかカラーがある町なんですね。

村椿:あります、面白いですよね。民の方と組んでも面白おかしくやりますし前例にとらわれないでチャレンジされているのは拝見していますね。

木下:たしかにヴォレアスとかとなると民間の会社で、学校施設って地元の皆さんの思い入れが強かったりもするのでナーバスな部分も多々ありますけれどもそれを上手くまとめ上げてというのは素晴らしいですよね。

村椿:村中町長も若い首長と言われている中で距離感も近くて相談させていただいています。

木下:これを機に村中町長にもお話を聞いてみたいですね。ヴォレアスの存在というか動きは地方のクラブスポーツが注目される中で北海道旭川とその周辺の自治体さんも協定を結ばれたりだとか、ご支援をされている中でああいう動きがあるというのは個人的にも非常に興味深いところでもあるので気になりますね。北海道というとどうしても北海道をひとつとしてとらえられてしまいますし、なかなか180それぞれの自治体さんの首長さんのお話を道内の方も細かく聞く機会がなくて、平常時にちょっと良い事をやっている事ってなかなか注目される事ばかりではなかったりもするので、こうやって聞いていきながらそれぞれの方の思い入れがあったり、それぞれのお仕事をされてきた中で今の役職に就かれている方が多いと思うので、その集合体が北海道として成立していて全部が一個になるというよりは、多様な皆さんのカラーとか仕事の仕方とか実は当麻はこういう外からの人の入り方があったんだとかっていう具体例は非常に面白いですね。

世代交代&若返りの上川地方の首長、地域連携を深める。当麻町のターゲットは町長と同じ”現役世代”

村椿:上川は首長さんが若いと言われるんですよね。40代50代の首長さんが多くて世代が変わってきている。今まではどちらかというと我が町主義と言いますか自分の町で頑張ればいいところがあったかもしれないんですが、そうじゃなくてこれからは縮小だけじゃなくて縮充させていく為に一つ一つ協力してやっていきたいという意見交換はできていますね。

木下:北海道自体が産業的に痛むのが早かった部分もありますし、住民の過疎・高齢化とか土地自体の合併をして衰退していくところもあった影響を早くに受けたというのもあって、逆に早く世代交代が進んだ事での変化が激しいのかもしれないですね。そこの中継ぎというか、前のやり方から今のやり方にバトンタッチするところで苦闘をされた数々の首長さんがいらっしゃって、次に村椿さんも含めてこの流れを更に加速させようというお話がでてくるのは、今回えぞ財団自体の話が始まっているのも北海道企業のバトンタッチが早いという話からスタートしているので、それなりに北海道で存在感のある会社さんが、かなり思い切って若い世代に事業継承を早いテンポで渡していますが、他を見た時にそこまでのペースじゃないところが多いんですよね。事業継承とかは30代に渡すのが事業成長が著しく伸びる事が多くて、40代50代60代となっていくとそこから大規模な投資をするのは社長としても難しくなってくるというのがあるので。それでもなかなか老老事業継承が多い中で北海道は意外と思い切っているという話をしていたんですけど。今日村椿さんのお話を聞いて、政治の分野でも前の方がかなり思い切ってアクセルを踏んできた部分を落とさずに良い形で次のエンジンに乗せ換えて動けるようにしたいという思いを持たれて、思い切った政治の分野での継承もされているのかなと思いましたね。村椿さんが見られていても周りの変化はありますか?

村椿:ありますね。

木下:従来の流れのままだと(町だとか)将来に繋げていくのが大変な状況になっているからこそ、思い切った事や新しい事を次の世代にという事に関して住民の皆さんも前向きにとらえられる環境になってきているという事なんですかね?

村椿:そうですね、当麻町は現役世代だとかターゲットがはっきりしているんですよね。子育て世代・教育といったところにかなり選択と集中をしていまして、普通であれば年齢構成的には上の世代の方がいらっしゃる中でそこで特化している事を町民の方も理解してくれているんですね。現役の私達が今踏ん張らないともう20年後ないですよというような危機感を持たれていると思います。そういったところもご不便おかけしているところはあると思うんですけど、なんとか踏ん張って欲しいとエールを感じて僕たちの世代はやっていかないとなと感じますね。おそらく周辺の町も同じような風が流れているだろうなと思います。今回のコロナの関係だとか、どうウィズコロナ・アフターコロナに繋げていくかという議論は難しい部分も多いと思うんですけど、そこも教育は踏みとどまらないとだめだという事で先んじて策を講じたりしても、その通りだとご理解いただけるので皆さんそう言う意識を持たれて一緒に歩めているというのは私達本当に有難いですね。

木下「(コロナ禍で)都市部に集中する教育理論も是正される」、田舎で教育は当麻の新たな魅力になりうる

木下:校舎にみんなが来なきゃいけないという前提で今まで学校という建物に行かなきゃいけないとみんな思っていましたけど、学校に来ちゃいけないと言われた時に全く教育方法がなくなってしまう。現役の先生からしてもそんな事が起こりうるのかとなると、ただ家にいて何の授業も出来ないというのではこれから数年経って非常に大きな問題になるとお感じになられたタイミングで、今まではやっても良いけどやらなくても良かったのが、必ずある程度ベースとしてやらないと何かあった時にどうにもならなくなってしまうという危機感が共有できたというのは禍を転じて福と為すになれば良いなと思います。都市部に集中する教育論理も是正されると思うんですよね。学校というのは集約的な仕組みなので人がいっぱいいる所に学校が集積する傾向が強くなってしまう中で、地方は人がいない、通える場所に住んでいる子供たちが少ない、校舎を建てるコストも先生を集めるコストも一人当たりの負担が大きくなって何個も作るわけにもいかないとなればなるほど選択肢がなくなるという従来の話が、ある程度物理的に離れていたとしても教育を受けたりスクーリングはスクーリングでやったりどんどん分かれてくる事で全国的な教育の仕組みが実は都市優先型だった事が是正されると良いなと思います。すごく良い教育を受ける為には出ていかなきゃいけなかったのが出ていかなくても教育選択ができるという事がある程度定着して、且つオンラインで私も今オンラインのスクールをやっている学校法人の顧問をやっていまして、そこを見ていても何が問題かというと余剰時間なんですよね。学校行かなくなる通学をする時間が無くなる授業時間も集団教育だと画一的に教育をするので個人指導じゃないから出来る子はその授業をわかっているから聞いていないわけで、出来ない子は聞いていてもわからないからほぼ聞かなくなっちゃう。一番のテーマは学校に行く事でかなり時間拘束を受けているわけですけど、学習習慣が身についたりカリキュラムを自分達なりに先生にも指導してもらいながら組み立てて進めていくとかなりの時間が余剰になるんですよね。6歳くらいから18歳くらいまでを考えた時に実際問題時間がかなり余るんですよ。今までは実際学校に行って学校で過ごすという事で消耗していた時間自体が一定解放された時に意外と都市部ってやる事ないんですよ。そうすると当麻であれば先端的な付加価値の高い農業であったり若い人も入ってきて勢いのある森林組合さんがあるとなってくると高度な教育をオンラインと実際の先生の指導を組み合わせて受けながら、半分くらい余剰時間が空いたりすると、もう半分の時間を森林組合とかそういうところで働く事が可能になったりするので、中学高校くらいから林業とかいろいろな分野のスキルとか知識を身に着けてその分野で活躍する人材が地方こそ出てくる事が十分あり得るなと私は今やりながら感じています。地方のスクーリングの企画をやっているんですけど、そのニーズが都市部の子にも多いんですよね。めちゃくちゃ人気が高くて今コロナでオンラインで現場と繋いでやっているんですけど。実はそれが今後非常に可能性があると思っていまして、都市部でもスクーリングをオンラインでやっている子達からすると東京とかにいてもあまりやる事ないんですよ、カフェに行くか家にいるか。滞在場所が欲しかったり家を出て勉強したいという子達が一定数いたりするので、僕が一緒にやっているN高というネット通信の高校は3年で1万人とかの生徒を集めているので。そういう選択肢を求めている人達がたくさんいると考えた時に、普通に高校に通うと3400時間くらい時間投資するのがオンラインとかで学習習慣がある子だと最短340時間くらいで高校卒業になっちゃうんですよね。10分の9の時間が空くという。優秀な子ほどこれから通信を選ぶようになってくると思うんですよね。そこから海外も含めて海外の大学さえ今オンラインになってきているわけで余剰時間を今コロナなのでできないですけどいろいろな国を旅してみたりとか、自国内いろいろな都市に住んで生活をしてみたりとかいう中でいろいろな感性や知識を磨いていくという事がでてくると一概に小さい町だから教育機会がないとか若い人が来ないというロジックは全体がいきなり動く事はなくても数万人規模くらいの変化はあっという間に起きるなと実感していて、当麻でもそういう体制が整っていくとより一層都市部から行って+αのカリキュラムがたくさんあるとすごく面白いなと今聞きながら思いました。

村椿:可能性感じますね。

木下:でんすけスイカのプログラムとかやらせたいですけどね。歴史を学びながら。

村椿:面白いですね(笑)ありがとうございました!

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