北海道を代表するお土産菓子「白い恋人」。新型コロナウイルスにより、国内旅行やインバウンドで北海道を訪れる観光客が激減した影響を石屋製菓石水社長は「夢か幻かと思った」と話す。時を同じく、インバウンド向け店舗を構えながら緊急事態宣言下での営業を試行錯誤するサツドラHD富山社長によるインタビュー。（2020年5月22日取材)

■トピックス
対談①
【コロナ禍の石屋製菓、売り上げは９割減も】
【夢か幻か？予想をはるかに上回るコロナの影響】
【社員から提案された新入生への白い恋人プレゼント】
【100倍に伸びた感謝の電話と手紙】
対談②
【コロナ禍経験を糧に社員に新規事業アイディアを募る、報奨金も】
【社長から社員へのメッセージ。石屋製菓は毎週手紙、サツドラは毎週コラム、時にはYouTubeで】
【変わらない理念、変わる経営戦略。北海道150年ファーム始動】
対談③
【石屋製菓からISHIYAへ。吉本興業と「Laugh & Sweets ゆきどけ」築き続けるブランディング】
【フィールドは北海道中にある。広がるフィールド、固まる結束】
【ホワイトボードにかかれた社員のメッセージ。ISHIYAの強みはヒトだった】

■石水創：2013年から石屋製菓代表取締役社長。2004年入社。1982年札幌市出身。趣味はスキー、マラソン。

■富山浩樹：2015年からサツドラホールディングス代表取締役社長。ダイカ（現あらた）を経て、2007年サッポロドラッグストアーに入社。1976年札幌市出身。趣味はジョギング、お酒。

コロナ禍経験を糧に社員に新規事業アイディアを募る、報奨金も

富山：今会社の中で新しいアイディアとかこうしましょうっていうのは、どんどん、石屋製菓も若い人が増えてきて、出てくるようになってきたんですかね？

石水：それもありますね。今こういうときだからこそ将来のことをみんな考えるようになっていると思う。なので、ちょっと従業員から事業アイディアをもらおうかなということで取り組み始めるんですけども。

富山：このコロナ禍を踏まえて次に向けて、どういうことをしてこうかっていうアイディアを募るの？

石水：そうです。どういう戦略でいくのかっていう。ちゃんと報奨金とかも出した形でやります。目的は、その社員により会社のことを考えて欲しい、参加してほしい。いつもであれば、普段の仕事ですごく忙しいからそんなのやっている暇がない。今は時間があるので、考えるいい機会だなと思って。アイディア募集ってのを、会社でやっます。

富山：いいですね、すごいなんかね、こういう機会が自分事になって皆さん考えてっていう感じで。その前まではやっぱり石屋製菓の工場が新しく建ったりとか、生産量がすごい増えてて逆に言えばインバウンドも含めて、どんどん需要が上がってきた現状を、どうこなしてくかっていうのを皆さんがやっていたところに、不幸中の幸いというかこういうときだからこそ立ち止まって考えようという感じになってきたっていうことですね。

社長から社員へのメッセージ。石屋製菓は毎週手紙、サツドラは毎週コラム、時にはYouTubeで

富山：やっぱり、従業員の方とか工場も止まると本当に毎日不安に感じられたりとかしてたんじゃないですか？

石水：本当にそれはありますね。今もこういう状況が続いてるので。

富山：あれ前なんかちらっと、従業員の人に手紙書いてるとかって聞いたような。

石水：毎週手紙書いてます。