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【えぞ財団:経営者対談】セコマ赤尾社長にサツドラHD富山社長 がインタビュー③~今後変わりゆくであろう「北海道」、子どもを通じて感じるこれからの世代への可能性~

 北海道を中心に1224店舗を展開し、道内の人口カバー率は99.8%のセコマ。コロナ禍4月にセコマ社長に就任した赤尾新社長が語るこれからのセコマと北海道の可能性とは。コロナの影響に関して「両極端な2パターン」を想定しつつ、次のステップへ仕掛けを進める。小売業・地域密着・生活インフラなど共通点の多いサツドラHD富山社長がインタビュー。(2020年5月27日取材)

■赤尾洋昭:2020年からセコマ代表取締役社長。マツダを経て、2004年セイコーマートに入社。1977年札幌市出身。趣味は読書。
■富山浩樹:2015年からサツドラホールディングス代表取締役社長。卸商社を経て、2007年サッポロドラッグストアーに入社。1976年札幌市出身。趣味はジョギング、お酒。

○セイコーマートからセコマ、サッポロドラッグストアーからサツドラへ。リブランディングを遂げた両社

富山:会社の近くにあるので定期的にセコマを利用させていただいていて、だいたいパンとか北海道産が多いっていうのと、種類も豊富ですよね。だからすごくミニスーパーに近いっていうか、より生活密着だなっていうのを感じていて。ブランドを変えられたじゃないですか、セイコーマートからセコマっていう風に。あれは何年前ですか?

赤尾:そうですね、もう5、6年前ですね。

富山:すごいなと思って。あそこは勝手に製造小売業としてブランディングしていくっていう意味でマートをとってメーカーとしても商品を強くしていくんだっていう決意なのかなっていうふうに勝手に思っていたんですけれど。
赤尾:おっしゃる通りです。会社として小売業だけではないので、一番上のホールディングスとしては小売業の色を薄めて、他の小売業の会社にも商品を買っていただき、そうすると小売業のブランドよりは別のブランドのほうが良いだろうっていうことでの社名の変更です。

富山:あの時ちょうど同時だったんですよ。

赤尾:そうですよね(笑)

富山:うちがサッポロドラッグストアーからサツドラにブランディング。うちもまさにドラッグストアーっていうところからオリジナルのブランドで見られたいと思って。あれを3年前くらいから準備していて、発表がほぼ同時でセコマさんのほうが先だったんですよ。そしたらネット見たらセコマの真似したって言われていて(笑)

赤尾:(笑)

富山:(その反応は)心外だなと思ったんですけど、ちょうど同じような時に(笑)でもそのブランディングで道民のセイコーマートの略はセコマ説かセイコマ説かの派閥に終止符を打ちましたね。

赤尾:どっちでも呼びやすいほうで大丈夫ですけどね(笑)

富山:セコマって名乗ったからセコマになったじゃないですか、あれから完全に。でもブランディングを変えるときって勇気いりますよね。

○地方出店への必要性と葛藤、「なんとか採算を合わせて出店していきたい」


編集部:局地的にみると利尻島にはサツドラとセコマ両方があって、礼文島にはセコマだけがあるんですよね。その中で、地方に出る際、地元商店街から来ないで欲しいとか、商工会から嫌だと言われたりって実際多分あると思うんですよね。そういう時ケースバイケースだと思うんですけれど、どういうところに気を付けて田舎特有の空気感のところに入っていらっしゃるのかなっていうのを両者に聞きたいです。

赤尾:どうなんですかね。利尻も礼文もかなり前に出ているので、当時の状況僕あんまりわからないんですよね。20年くらい経つと思うんですよ、出店してから。ただ当然反対された方もいると思うんですけれど、出てきて欲しかった方もいると思うんですよね。たださすがに出来たら困るみたいな方は最近はほとんど聞かないですね、個人商店がだいぶ減ってしまったというのもあると思うんですけれども。

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